日々のこと

日々のこと

11/27金 「吾輩は猫である」「短歌集 滑歌路」読書中

11/27金やれやれ今週のお弁当もおしまい。。
ほっけ焼き切干におひたしごぼう揚げ冷凍カツ 


昨日弟と長電話。大型バス所有の小さな旅行会社で働いている。GOtoトラベル10月11月初めは忙しくさせてもらったが、ここで頓挫、「もうダメかもね覚悟したぜ(経営終了)」とさらりと言っていたのがせつない



★★

あまりに面白いので冒頭から再読、文庫本表紙もかわいい


p5~ まず「吾輩は猫である、名前はまだない」・・この世に存在し始めたときからの様子から書いている。「書生の手の上から書生の顔をみたとき、妙なものだと思った」妙な思いはずーーーと続くようである・・・「まるで薬缶だ」、もうここで笑ってしまう・・「毛がなくてつるつるしている、真ん中に突起物がある」、薬缶の注ぎ口のことだよね、と笑う。「その穴から煙をぷうぷう吹く。むせてしまうてしまうのにはまいった」とある、爆笑だ。これが煙草であるということは後から知ることになる。白いフカフカの猫だったのか、猫さんの形状を知りたいっつって思うけど、猫さんの独白だから想像するしかない・・白猫かな


★★★


映画の原作になったという短歌集。映画。。というワードに興味を惹かれて、ポチっと購入。2017年刊行の短歌集ということ、作者萩原氏は2歳という若さで亡くなってしまったこと、中学生のころのいじめの後遺症で苦しんでいた ということを知った。通してよんだのは日曜日の日差しが暖かい午後、夫は軽くいびきをかきながら昼寝中という平和な時間・・
全体を通して感じたのは、「優しさ」・・けど「つらい」「力強い」・・けど「つらい」・・。鼻をぐずぐずいわせ、目じりをティッシュでぬぐいつつ読んだ


最初のページに書かれているのは p13 ①「いろいろ書いてあるのだ・・」。。季節はいつだろう、6月ころだろうか。白い半そでの制服を着ている、そうだなあ・・看護師2年目くらいだろうか・・中肉中背かな。おひさまの加減で顔はよく見えない・・できぱきと点滴の残量を確認したり体温を測っている様子、寝ているベッドからその動き回る姿を目で追っているときにふと目にとまった腕の文字・・「いろいろ書いてあるのだ・・」と詠んでいる。荻原氏は、この短歌集の編纂をするにあたって、「さあ、私の短歌の世界へようこそ、じっくりごらんくださいね」といった気持ちで、最初のページにこの句を持ってきてくれたのかな。


p14②「抑圧されたままでいるなよ・・」・・力強く美しい。。青い空を飛んでいく渡り鳥の群れが浮かぶ。「抑圧」に怒りを感じるが、荻原さんはこの句を詠んだとき、「怒り」感情は過去のものだったように思う。けれど強い「怒り」はあったし今もあるんだということを自分に言い聞かせるために使っているようにも思う。「怒り」「悔しさ」を昇華する方法の一つとして、31文字で様々なことを表現してひろい大空を駈け廻ろうよ、仲間よ!!と語りかけているのだろうか・・


何度でもよんでいろんなことを考えたい。