日々のこと

日々のこと

「ヒノマル」「富士日記を読む」読了

8/28日 ☔

朝の一服、美味し( ^^) _U~~

可愛い( ^^) _U~~


図書館から借りてすでに1週間経過しているのだけれど、読むのを惜しんでいた。。1行目「東京のアパートは陽があたらないから、15年ほど前に富士北麓に山小屋を建てた・・」から「ああ、やられた・・」と思う。書かれたのはオットの泰淳さんが亡くなって1年後。山小屋は1年前のまま・・詳細な描写は絵画のように部屋の様子を教えてくれる。娘さんと泰淳さんのお話をし、最後は東京で年長の夫婦とすれ違ったとき「ふしぎな生き物をみているようなのだ」と締めくくっている。この年長の夫婦とすれちがったときの気持ち・・色々想像してみる。羨ましい、寂しい、つい1年前までは自分もああだった・・とか・・??
著名な作家たちがどのように「富士日記」を読んできたかというエッセイの数々、どれも絶賛している文章ばかりで改めて武田百合子さんの魅力を知る。百合子さんのエッセイも何篇かあって、それを読んでいると、オットの泰淳氏の本も読みたくなってくる。本当に仲のよいご夫婦だったのだな。二人とも60代で亡くなっているが本当に惜しい


8/26金

第二次世界大戦下 勇一大学生、勇二15歳中学生、勇一の恋人涼子の3人と、それぞれにかかわるすべての人の物語。キャラクターの設定や筋運びなどどこかで観たことことあるようだなとか、涼子さんは〇〇さんみたいとか、作者の考えが勇一勇二啓介他分散されているんだろうなとか思いつつ読む。しかし途中、初めて知るような描写ページもあり恐ろしくなって一度本を閉じる。そのとき巻末2ページ半にぎっしり参考図書が並べられていてこれだけの冊数の本(80冊以上)を引用しつつ書き上げたのだと尊敬の気持ちを持つ。500ページの長編、兄勇一が亡くな田あとは少し飽きてしまい後半200ページは斜め読み。ドラマ化やアニメ化などして多くの若い人たちにこういう青春もあったと知ってもらってもいいのでとも少し思う。