日々のこと

日々のこと

12/27土~28日、「私は女になりたい」「首里の馬」読了

夕飯は「きりたんぽ」。おいしゅうございました(#^.^#)

28日、は、贈答用商品を求めて朝市へ・・なかなかの人出であった・・
で、大間マグロに決定、うまし・・我が家分も購入



◆「私は女になりたい」


恋人だった14才下の公平と別れて5年、53才になった美容皮膚科医師は「1日も彼を思わない日はない」と始まる。久々の恋愛小説!!はドラマ化にぴったりじゃんと思いながら楽しんだ。もちろん楽しく幸せな時は永遠に続くわけもなく、大学生の息子からは氷のように冷たい言葉をあびせられ、自殺未遂を繰り返す元夫、高齢者施設にいる実母、病院のオーナー、公平の元婚約者等、障害となるエピソードは満載、かつ苦しい気分になる(子育てに終わりはない・・というくだりには絶望したし、そうか・・と自分自身の気持ちを引き締めた・・少しだけど)公平と別れたあとのストーリーも全く飽きることなく最後まで一気読み、主人公には幸せな人生が続いてほしいと心底思う。。同じ作者の本を3冊借りてきてしまった


◆首里の馬 第163回芥川賞受賞作


未名子はコミュニケーションが得意ではない。「問読者(といよみ)」の仕事をしながら、順さんの資料館の手伝いをして日々過ごしている。
台風一過のある朝、父なきあと一人でくらす家の庭に、「馬」がうずくまっていた。順さんの資料館のこと、「問読者」の仕事のこと関わる人々、庭にやってきた馬のこと、未名子自身のことを丁寧に書き綴った物語・・半日読みふけった。全体を通して感じるのは「孤独」。孤独は暗くて寂しくて悲しい・・けれど、物語が進むにつれて、少しづつ雲の切れ目から光が差してくるような気持ちになる。「孤独」はかわらないけれど。順さんの資料館についてもとても大事な小説のテーマ。日常生活は一人ひとり違っていてどれも尊い、記録し続けていくことで、貴重歴史となり更新されることでより良い世界を構築する一助になることもある・・ということかな。記録が消失したことで、「馬」の価値がわからなかったのだ。