日々のこと

日々のこと

12/10木 「昨年の雪」読了、「犯罪コレクション」読書中~(#^.^#)

12/10木寒いけど☀だから気分良い(#^.^#)


今日からジャー弁(ほっけ焼き冷凍みそかつホウレンソウれんこん揚げ切干にウィンナ)


高3には週一おいなりさん、10分前に起きてきて登校ダイジョーブかしら( ;∀;)・・


さちょっとだけ掃除して出かけよ、夕飯はロールキャベツ





◆「昨年の雪」



様々な人物が登場し(100名はいたはず)短いエピソードとともに消えていく。子供小学生高校生若者女性男性中年老年・・死者もいたし黒猫もいた。舞台もほとんどは東京のどこかのようであるが、わずかではあるが、北海道でのエピソードもあったし、死者のいる場所の描写もあった。時代も現在と昭和の初めころと思われる設定もあった。。車窓から眺める風景のように次々短い話が展開していくだけなのだが、だんだん楽しい気分になる。世の中にはこんなにもたくさんの人々がいるのだ、自分は一人じゃないんだみたいな。たしか高校生のころ、すごく孤独で寂しい気分のとき、暇つぶしの読書で、外国を旅したような晴れ晴れとした気持ちに変化して、本を読むってすごいなあと感じたことを思いだした。



◆「吉田修一コレクションⅢ犯罪」より「ランドマーク」(2004年)



35階建てOmiyaスパイラルの建設に携わる作業員清水隼人と設計士犬飼洋一の物語。二人が絡みあう場面はない。隼人も洋一の九州出身で父親の行方は知れないという共通点はある。隼人は男性用貞操帯をつけている。なぜそんなものをつけるのかということは終盤で明らかになる。洋一はコンクリート打ちっぱなしのマンションに妻紀子と住んでいるが、事務所のバイト菜穂子とも付き合っている・・特に事件は起きないけれど、不気味なにおいがプンプンして灰色とか夜のネオンの色ばかりを感じる。けれど、隼人が話を始める最後部分は少し暖かい色味が感じられる。・・もちろんこのままでは終わらず、色味はまた暗くなって終わる。隼人が貞操帯をつけるきっかけを話す場面では「人は人に癒される」というどこかで聞いたか読んだかの言葉を思い出した。


★★★


◆「短歌集 滑走路」



p16⑦「自由な空よ・・」 「あなた」=「自由」 「自由な空」==空を眺めていると時間を忘れる。いつまでも飽きずに眺めていられる。空の様子は刻々と変化する。雲が出ていればなおさらだ(形状は一瞬も同じではない)運転中に空を見上げるのは厳禁だ。せいぜい雨が降りだしたとか確認するくらい。。ぼーっと空を見上げてたらあっという間に追突事故だ。・・私たちはいつもなんやかんや忙しい。だから空を見上げる時間は貴重だ。空をみるとほっとする・・しばしほっとした気分を味わったあとは、「広いなあ」とか「綺麗だなあ」とか「なーんかどっかに行きたくなってきた・・」と想像妄想は果てしなく広がる、夢も広がるかもしれない・・のびのびした自分になっていく。そして自分がいかに窮屈に生きているかを再確認するのだ。「自由な空」「あなた」というのは、私には、様々な夢を持ち、生き生きと笑顔満開で生きていきたいのだという自分の姿だ。


p16⑧「更新を続けろ、更新を ・・・」・・萩原さんはたくさんの夢があったのだろう。この短歌集を出すことも夢の一つだったと思う。不自由な日常生活が続くと、疲弊ばかりを感じ、夢なんて忘れてしまう。「駄目だよ、頑張ろうぜ」と萩原さん自身に、またそれを見た読者に「更新を続けろ・・」という短歌にしてエールを送っている。声に出してよむと、力が湧いてくる