日々のこと

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映画「半世界」

2022.2.17木、雪が降ったりやんだり、晴れたり曇ったりの落ち着かない日
夕方5時すぎから見始めたAmazonプライム「半世界」・・なぜこれを見始めたのかさっぱりわからないけど、見終わってめちゃくちゃ心に残っている。紘39歳、備長炭の製造販売で生計を立てている、家族は妻と中二反抗期まっさかりの明。(明はいじめにあっている)他、紘の幼馴染の瑛介と光彦が主な登場人物。元自衛官の瑛介の帰郷と「明に無関心で、そのことがばれている」という光彦の指摘から、紘は考え始め、変わろうとし始める。しかし、そうそうすぐにうまくいくはずもない。


いじめにあっている明に助言をしてくれるのは、瑛介。家族というのは本当に厄介だ。本音を言えなかったりするし、本音を言ってみたら全く寄り添ってもらえないとか・・いろいろある。家族だから分かり合えるなんて全くの幻想なんだけど、かけがえのない大切なものでもあるから厄介だし取り扱い注意。だから家族以外に相談にのってくれたり、助言や手助けをしてくれる人がいることはとても心強い。
私も子育てをしてみて、周囲の手助けがなかったらやってこれなかったと痛感している。子供が幼いときはもちろん、明のように反抗期の頃は、親には言わないことを、私の知り合いの大人たちにはぽろぽろ語ったりしていた。話を聞いてくれて本当にありがたかった。先日の「オモウマイ」TV番組でも、食堂のおばあさんが男子学生たちの相談相手になっているのを見ていいなあと思ったことも思い出したりしていた


瑛介は「お前らは世間しかしらない世界をしらない」への・・紘のセリフが「難しいこというなよ、こっちはこっちでいろいろあるんだよ」・・そうだそうだと拍手喝采、いろいろあるんだよね・・。稲垣吾郎さんがいいんだな。。もう少し体格がほしいところだったけど。


瑛介が光彦の仕事場で大暴れする場面も印象的だ。瑛介の眼が怖すぎる・・「キレル」というのはああいうことをいうんだろうとぞくぞくしながらみていた。紘は、落ち着いて「やめるんだ」と連呼する。おびえることもなく・・。幼馴染という絆の深さを感じる場面でもあった


紘が仕事場で妻が作ってくれた弁当を食べている途中で倒れてしまう。妻はその知らせを電車の中で聞く、そのときの崩れ落ちる映像が心に残る。紘は翌朝亡くなる。作業場で目を開けたまま倒れているとき、何を思っていたのだろう。「死にたくないなあ」か「仕方ないか:という諦めか・・?? 39歳で死んでしまうのは若すぎる・・とともに生きることのすばらしさを感じる瞬間でもある。


思いがけず、心に残る映画をみちゃったなあという昨晩・・でも見終わってとっても疲れてもいた。