日々のこと

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5/11火・・「ゴールドラッシュ」読了

5/11火☀
豚肉巻きおひたし笹かま卵焼き切干煮




「ゴールドラッシュ」
眠りからさめたとき、周囲が暴力と金で支配された世界に変わっていたら・・と想像してみる。暴力と金で支配された家庭に生まれ育ち14歳になったかずき。母親は家を出、障害を持つ兄と、自分が何をしたいのかわからない姉とともに大人にならねばならない環境。お金では解決できない問題があることを理解できない少年が哀れで不憫に思えてくる。「全力疾走」する場面などはまるで5歳くらいの幼い子供が走っているようだ。最終ページに近づき、14歳かずきの罪は周囲の大人=父母はもちろん、金本や中華料理屋のバア様ジイ様も同罪なのだということにようやく気付く。読んでいる最中は、暗澹たる気持ち、食欲がなくなるような気分になるばかりだったが、14歳かずきが「人を信じること」になるきっかけとなった言葉があったこと、その言葉がかずきの心に通じたことで、未来に微かな希望を感じて読了。最終2ページに泣く